ドラゴンクエストシリーズは言わずと知れた日本を代表するRPGです。2017年7月29日にPS4・3DS用ゲームとして発売された「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」は、これまでのドラクエシリーズの集大成といえる完璧な出来でした。

ドラゴンクエストシリーズのファンはもちろん、未プレイのゲームファンをも虜にした今作の魅力についてまとめてみたいと思います。

日本を代表するPRGのナンバリング最新作

まずは初代のドラゴンクエストを振り返ってみましょう。
1986年にファミリーコンピュータ用ゲームとして発売されたドラクエ1は、伝説の勇者「ロト」の血を引く勇者が、姫をさらった竜王を倒し世界を救うことを目的としていました。
プレイヤーが主人公となるRPGゲームの先駆けとして、その後のドラクエシリーズや日本のRPGに大きな影響を与えています。

ドラクエシリーズのシナリオは一貫して、重厚なファンタジーの雰囲気よりも、おとぎ話を思わせるような柔らかい雰囲気で描かれています。ナンバリング最新作となるドラクエ11もこれまでのドラクエシリーズの雰囲気をそのままに、ファンを裏切ることのない作品となっています。

物語の舞台となる世界は「ロトゼタシア」。ある王国の後継ぎである主人公がまだ赤ん坊のとき、王国に多くの魔物が押し寄せてきてしまい、主人公は王妃である母親に抱きかかえられて王国から逃げ出します。
主人公である息子を魔物の襲撃から守るために、母親はかごにのせた主人公を川へと流し逃がすこととなります。漂流している主人公をイシの村の住人テオが発見し、テオと村人の愛情を受けて主人公はイシの村で元気に成長していきます。

16歳になった主人公は、育ての親であったペルラから自分が世界を救った勇者の生まれ変わりであることを伝えられます。王国の出身である証を受け取り、遠くの大国デルカダールへ旅立つところから物語が始まってゆきます。

魅力的な仲間との出会いにより濃厚なメインストーリーを楽しめるほか、世界をめぐる中で出会うたくさんの人々に個別ストーリーが描かれるなど、かなりの大ボリュームでドラクエ11の世界を楽しむことが可能です。

過去のドラクエシリーズとのリンク

過去のドラクエシリーズをプレイしたことのある方ならお気付きかもしれませんが、ドラクエ1~3では「ロト伝説」というものを軸にストーリーが進んでいきます。そしてドラクエ11の舞台は「ロトゼタシア」です。

完成度としても集大成であるといえるドラクエ11ですが、実はストーリーとしても過去作品との関連性が数多く描かれています。ストーリーはもちろんのこと、キャラクターのビジュアルや武器・道具・技名など細かな点でも関連性を匂わせる場面があります。

また、ドラクエシリーズの魅力のひとつとして音楽が挙げられます。メインテーマやレベルアップ音など誰でも一度は耳にしたことがあるようなものはもちろんですが、定期的にオーケストラコンサートが開かれるなどすぎやまこういち氏作曲によるドラクエ音楽はいまやジャンルのひとつと言えるほどです。

今作ドラクエ11では新規楽曲のほか、過去シリーズからのアレンジ曲が多数収録されています。初めて船に乗って旅に出る場面や空を飛ぶ場面など、過去作品の同様のシーンから楽曲が流用されるなど、ドラクエファンを楽しませる演出が盛り込まれています。

飛躍的に快適になったゲームシステム

これまでのドラクエシリーズからの影響を色濃く受けながらも、今作は快適にプレイできるように様々な点が改良されています。

もっとも大きく違うといえるのは「シンボルエンカウントシステム」です。オンラインゲームのドラクエ10から影響を受けたようなこのシステムでは、マップ上にモンスターが歩ているのです。
たとえば体力が減ってしまいできれば戦闘を避けたいような場面に、モンスターに触れないように進めば回復できるポイントまで戦闘無しで辿り着くことも可能です。
また、モンスター同士が仲良さそうにしていたり、先生のような姿の竜が別のモンスター複数に授業を行っていたりと、見ているだけで癒されるような演出が数多くあります。

装備などの買い物や住人からの依頼、カジノなどで過ごしていると「次に何をすればいいのか」が分からなくなることがあると思います。ドラクエ11ではゲームロード後に「これまでのあらすじ」が表示され、主人公たちがこれから何をするのかを簡単に思い出すことができます。
またゲーム中もメインシナリオの進行に関わる重要な人物の頭上に「!」が表示されるなど、混乱することなくスムーズにゲームを進めていけます。

戦闘システムとしては、今作には転職システムはありませんが各キャラクターにスキルパネルが用意されています。自分のゲームプレイにあったわざ・まほうを選択することができます。
解放したわざ・まほうによって仲間との連携技が使えるようになったり、各キャラクターが集中した状態「ゾーン」に入ることで使用できるようになる技などは非常に強力なものも多く、レベル上げなどをすることなくサクサク進めていけるはずです。

まとめ

ドラクエファンはもちろんのこと、これまでのドラクエをプレイしたことがない方でも楽しむことができる作品となっております。
シナリオシステムともに集大成といえるドラクエ11ですが、キャラクターボイスや新ストーリーが追加されたニンテンドースイッチ版が2019年秋に発売されます。PS4は3D、3DSはドット絵版として発売されておりましたが、スイッチ版ではその切り替えもできるようになるそうです。

https://i0.wp.com/gamerstand.net/wp-content/uploads/2019/02/dq11.jpg?fit=1024%2C576&ssl=1https://i0.wp.com/gamerstand.net/wp-content/uploads/2019/02/dq11.jpg?resize=150%2C150&ssl=1gamerPCゲームPS4Switchドラゴンクエストシリーズは言わずと知れた日本を代表するRPGです。2017年7月29日にPS4・3DS用ゲームとして発売された「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」は、これまでのドラクエシリーズの集大成といえる完璧な出来でした。 ドラゴンクエストシリーズのファンはもちろん、未プレイのゲームファンをも虜にした今作の魅力についてまとめてみたいと思います。 日本を代表するPRGのナンバリング最新作 まずは初代のドラゴンクエストを振り返ってみましょう。 1986年にファミリーコンピュータ用ゲームとして発売されたドラクエ1は、伝説の勇者「ロト」の血を引く勇者が、姫をさらった竜王を倒し世界を救うことを目的としていました。 プレイヤーが主人公となるRPGゲームの先駆けとして、その後のドラクエシリーズや日本のRPGに大きな影響を与えています。 ドラクエシリーズのシナリオは一貫して、重厚なファンタジーの雰囲気よりも、おとぎ話を思わせるような柔らかい雰囲気で描かれています。ナンバリング最新作となるドラクエ11もこれまでのドラクエシリーズの雰囲気をそのままに、ファンを裏切ることのない作品となっています。 物語の舞台となる世界は「ロトゼタシア」。ある王国の後継ぎである主人公がまだ赤ん坊のとき、王国に多くの魔物が押し寄せてきてしまい、主人公は王妃である母親に抱きかかえられて王国から逃げ出します。 主人公である息子を魔物の襲撃から守るために、母親はかごにのせた主人公を川へと流し逃がすこととなります。漂流している主人公をイシの村の住人テオが発見し、テオと村人の愛情を受けて主人公はイシの村で元気に成長していきます。 16歳になった主人公は、育ての親であったペルラから自分が世界を救った勇者の生まれ変わりであることを伝えられます。王国の出身である証を受け取り、遠くの大国デルカダールへ旅立つところから物語が始まってゆきます。 魅力的な仲間との出会いにより濃厚なメインストーリーを楽しめるほか、世界をめぐる中で出会うたくさんの人々に個別ストーリーが描かれるなど、かなりの大ボリュームでドラクエ11の世界を楽しむことが可能です。 過去のドラクエシリーズとのリンク 過去のドラクエシリーズをプレイしたことのある方ならお気付きかもしれませんが、ドラクエ1~3では「ロト伝説」というものを軸にストーリーが進んでいきます。そしてドラクエ11の舞台は「ロトゼタシア」です。 完成度としても集大成であるといえるドラクエ11ですが、実はストーリーとしても過去作品との関連性が数多く描かれています。ストーリーはもちろんのこと、キャラクターのビジュアルや武器・道具・技名など細かな点でも関連性を匂わせる場面があります。 また、ドラクエシリーズの魅力のひとつとして音楽が挙げられます。メインテーマやレベルアップ音など誰でも一度は耳にしたことがあるようなものはもちろんですが、定期的にオーケストラコンサートが開かれるなどすぎやまこういち氏作曲によるドラクエ音楽はいまやジャンルのひとつと言えるほどです。 今作ドラクエ11では新規楽曲のほか、過去シリーズからのアレンジ曲が多数収録されています。初めて船に乗って旅に出る場面や空を飛ぶ場面など、過去作品の同様のシーンから楽曲が流用されるなど、ドラクエファンを楽しませる演出が盛り込まれています。 飛躍的に快適になったゲームシステム これまでのドラクエシリーズからの影響を色濃く受けながらも、今作は快適にプレイできるように様々な点が改良されています。 もっとも大きく違うといえるのは「シンボルエンカウントシステム」です。オンラインゲームのドラクエ10から影響を受けたようなこのシステムでは、マップ上にモンスターが歩ているのです。 たとえば体力が減ってしまいできれば戦闘を避けたいような場面に、モンスターに触れないように進めば回復できるポイントまで戦闘無しで辿り着くことも可能です。 また、モンスター同士が仲良さそうにしていたり、先生のような姿の竜が別のモンスター複数に授業を行っていたりと、見ているだけで癒されるような演出が数多くあります。 装備などの買い物や住人からの依頼、カジノなどで過ごしていると「次に何をすればいいのか」が分からなくなることがあると思います。ドラクエ11ではゲームロード後に「これまでのあらすじ」が表示され、主人公たちがこれから何をするのかを簡単に思い出すことができます。 またゲーム中もメインシナリオの進行に関わる重要な人物の頭上に「!」が表示されるなど、混乱することなくスムーズにゲームを進めていけます。 戦闘システムとしては、今作には転職システムはありませんが各キャラクターにスキルパネルが用意されています。自分のゲームプレイにあったわざ・まほうを選択することができます。 解放したわざ・まほうによって仲間との連携技が使えるようになったり、各キャラクターが集中した状態「ゾーン」に入ることで使用できるようになる技などは非常に強力なものも多く、レベル上げなどをすることなくサクサク進めていけるはずです。 まとめ ドラクエファンはもちろんのこと、これまでのドラクエをプレイしたことがない方でも楽しむことができる作品となっております。 シナリオシステムともに集大成といえるドラクエ11ですが、キャラクターボイスや新ストーリーが追加されたニンテンドースイッチ版が2019年秋に発売されます。PS4は3D、3DSはドット絵版として発売されておりましたが、スイッチ版ではその切り替えもできるようになるそうです。話題や人気のゲームに関するレビューや攻略情報を紹介