本作は、機動戦士ガンダムVSシリーズ第5作となる最新タイトルで、PS4での初めてのシリーズ作品として発売されました。
アーケードからの移植ではなく、家庭用に特化した独自の展開が行われてきたのですが、正直評判は悪いです。
従来の2on2を基本としながら、過去シリーズには無い新システムを駆使して、オフライン・オンラインで戦うことが出来ます。
既に2020年7月に『機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON』がPS4で発売されることが決定しており、βテストも実施されている中で、今更このゲームをやる価値があるのか、アーケードの練習になるのかなど、他シリーズと比較しながらレビューしていきたいと思います。
・独自の新要素
本作で特に注目べきシステムが2つあります。
「ブーストダイブ」「ストライカーセレクト」です。
上記システムは賛否両論なのですが、対戦する上で必ず使用するので紹介していきます。
①ブーストダイブ
これは全機体で使えるシステムで、直前の行動をキャンセルして自由落下することができます。
直前の慣性を引き継ぐので、「ピョン格」といった上空に急上昇する格闘系武装からキャンセルで出すと、面白い動きが出来ます。
これによって、一部機体しか使えなかった従来の「降りテク」を全機体使えるようにした訳ですが、このシステムは正直失敗でした。
残念ながら、各機体の個性が無くなりました。
今までは機体毎に「降りテク」の手順が違っていたので、それをボタン一つに集約したことで初心者がとっつきやすくなったという利点もあるのですが、どの機体も立ち回りが似たものになってしまったんです。さらに、本作が発売した後にアーケードで稼働した「EXVS2(エクバ2)」ではこのシステムは引き継がれませんでした。
なので、今稼働中のエクバ2のために本作で練習しようとしても、機体の立ち回りがあまりにも違うのであまり意味は無いかもしれません。
②ストライカーセレクト
これはシリーズでいうところの「アシスト系」の武装をシステム化したもので、180機以上アンロック可能なストライカーから一つ選び、バトル中に武装の一つとして使うことができます。この数は魅力的ですが、前作フルブーストよりも本作はプレイアブル機体数が少ないので、力の入れ所を間違えてる感が否めません。
どうせなら機体数を増やして欲しかったというのが本音ですね。ストライカーによって、全機体に武装が一つ増えた形になり、自分の好みにカスタマイズできるようになりました。
中にはプレッシャーを使用するストライカーもあるので、全機体がプレッシャーを使えると考えると凄まじいですよね(笑)
このストライカーは、機体のレベルを上げて開放し、ゲーム内通貨でアンロックすることが出来ます。この流れが手間がかかり作業と言っても過言ではありません。しかも、対戦内容に直接関わってくるので、半ばアンロックを強制させられているんですよね。やり込み要素として作られたのでしょうが、裏目に出ていると感じました。実際に対戦で頻繁に選択されるストライカーはごく一部なので、対象を絞ってアンロックしていったほうが良いですね。
どの層にオススメ?
ネガティブな面が目立ちますが、純粋にキャラゲーとして楽しむなら本作は買う価値アリです。
アーケードで稼働中のエクバ2にも参戦していない機体が多数いて、例えば「ビギナギナ」「アルヴァアロン」などです。
特に「アルヴァアロン」はシリーズ初参戦で、原作のOOでも敵キャラとして話題になりました。
また、「3on3」の対戦方式も本作から新しく追加され、フレンドとワイワイやる分には楽しいです。前作のフルブーストから比べると、MSのモデリングも進化しています。シリーズ初のPS4作品だけあって、ステージ背景の美麗さも極まっています。
さらに、オンラインで対人戦は向いてないという層にも配慮されていて、ソロプレイモードが前作より充実しています。「トライアルバトル」では、完全再現とまではいきませんが、歴代ガンダム作品の様々なシチュエーションでバトルが楽しめます。相棒となるCPUもステージで変わっていくので、さながら原作の戦場で戦っている気分を味わえます。
まとめ
今までの家庭用VSシリーズは、アーケードの練習のためにやるというプレイヤーが大半でした。しかし、本作は全く新しい「ブーストダイブ」などのシステムによって、その前提が崩れてしまいました。
アーケードで稼働中のエクバ2を家庭用VSシリーズで練習するなら、前作のフルブーストが良いでしょう。
ちなみに、フルブーストは発売してから8年経っているので、オンラインの人口は本作より少ないです。ギリギリ対戦できるレベルですね。また、PS4で発売予定のマキシブーストONは、エクバ2とほとんどシステムが変わっていないので、ぜひ購入をオススメします。初めて本作からVSシリーズをプレイする方も、ソロプレイモードで十分に練習することが可能なので、心配しなくても大丈夫です!
本作だけの機体も存在するので、気になる方はぜひ遊んでみてください。
対応ハード
PS4
ジャンル
チームバトルアクション
メーカー
バンダイナムコエンターテインメント
開発
公式サイト
http://g-versus.ggame.jp/
発売日
2017/07/06
コピーライト
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
https://gamerstand.net/43708 https://gamerstand.net/wp-content/uploads/2020/04/image6-9-1024x576.jpeg https://gamerstand.net/wp-content/uploads/2020/04/image6-9-150x150.jpeg 2020-05-22T04:46:13+09:00 gamer PS4 本作は、機動戦士ガンダムVSシリーズ第5作となる最新タイトルで、PS4での初めてのシリーズ作品として発売されました。
アーケードからの移植ではなく、家庭用に特化した独自の展開が行われてきたのですが、正直評判は悪いです。
従来の2on2を基本としながら、過去シリーズには無い新システムを駆使して、オフライン・オンラインで戦うことが出来ます。
既に2020年7月に『機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON』がPS4で発売されることが決定しており、βテストも実施されている中で、今更このゲームをやる価値があるのか、アーケードの練習になるのかなど、他シリーズと比較しながらレビューしていきたいと思います。
・独自の新要素
本作で特に注目べきシステムが2つあります。
「ブーストダイブ」「ストライカーセレクト」です。
上記システムは賛否両論なのですが、対戦する上で必ず使用するので紹介していきます。
①ブーストダイブ
これは全機体で使えるシステムで、直前の行動をキャンセルして自由落下することができます。
直前の慣性を引き継ぐので、「ピョン格」といった上空に急上昇する格闘系武装からキャンセルで出すと、面白い動きが出来ます。
これによって、一部機体しか使えなかった従来の「降りテク」を全機体使えるようにした訳ですが、このシステムは正直失敗でした。
残念ながら、各機体の個性が無くなりました。
今までは機体毎に「降りテク」の手順が違っていたので、それをボタン一つに集約したことで初心者がとっつきやすくなったという利点もあるのですが、どの機体も立ち回りが似たものになってしまったんです。さらに、本作が発売した後にアーケードで稼働した「EXVS2(エクバ2)」ではこのシステムは引き継がれませんでした。
なので、今稼働中のエクバ2のために本作で練習しようとしても、機体の立ち回りがあまりにも違うのであまり意味は無いかもしれません。
②ストライカーセレクト
これはシリーズでいうところの「アシスト系」の武装をシステム化したもので、180機以上アンロック可能なストライカーから一つ選び、バトル中に武装の一つとして使うことができます。この数は魅力的ですが、前作フルブーストよりも本作はプレイアブル機体数が少ないので、力の入れ所を間違えてる感が否めません。
どうせなら機体数を増やして欲しかったというのが本音ですね。ストライカーによって、全機体に武装が一つ増えた形になり、自分の好みにカスタマイズできるようになりました。
中にはプレッシャーを使用するストライカーもあるので、全機体がプレッシャーを使えると考えると凄まじいですよね(笑)
このストライカーは、機体のレベルを上げて開放し、ゲーム内通貨でアンロックすることが出来ます。この流れが手間がかかり作業と言っても過言ではありません。しかも、対戦内容に直接関わってくるので、半ばアンロックを強制させられているんですよね。やり込み要素として作られたのでしょうが、裏目に出ていると感じました。実際に対戦で頻繁に選択されるストライカーはごく一部なので、対象を絞ってアンロックしていったほうが良いですね。
どの層にオススメ?
ネガティブな面が目立ちますが、純粋にキャラゲーとして楽しむなら本作は買う価値アリです。
アーケードで稼働中のエクバ2にも参戦していない機体が多数いて、例えば「ビギナギナ」「アルヴァアロン」などです。
特に「アルヴァアロン」はシリーズ初参戦で、原作のOOでも敵キャラとして話題になりました。
また、「3on3」の対戦方式も本作から新しく追加され、フレンドとワイワイやる分には楽しいです。前作のフルブーストから比べると、MSのモデリングも進化しています。シリーズ初のPS4作品だけあって、ステージ背景の美麗さも極まっています。
さらに、オンラインで対人戦は向いてないという層にも配慮されていて、ソロプレイモードが前作より充実しています。「トライアルバトル」では、完全再現とまではいきませんが、歴代ガンダム作品の様々なシチュエーションでバトルが楽しめます。相棒となるCPUもステージで変わっていくので、さながら原作の戦場で戦っている気分を味わえます。
まとめ
今までの家庭用VSシリーズは、アーケードの練習のためにやるというプレイヤーが大半でした。しかし、本作は全く新しい「ブーストダイブ」などのシステムによって、その前提が崩れてしまいました。
アーケードで稼働中のエクバ2を家庭用VSシリーズで練習するなら、前作のフルブーストが良いでしょう。
ちなみに、フルブーストは発売してから8年経っているので、オンラインの人口は本作より少ないです。ギリギリ対戦できるレベルですね。また、PS4で発売予定のマキシブーストONは、エクバ2とほとんどシステムが変わっていないので、ぜひ購入をオススメします。初めて本作からVSシリーズをプレイする方も、ソロプレイモードで十分に練習することが可能なので、心配しなくても大丈夫です!
本作だけの機体も存在するので、気になる方はぜひ遊んでみてください。
対応ハード
PS4
ジャンル
チームバトルアクション
メーカー
バンダイナムコエンターテインメント
開発
公式サイト
http://g-versus.ggame.jp/
発売日
2017/07/06
コピーライト
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. gamer
noritaka.high@gmail.com Administrator GAMER STAND
コメントを残す